日本ビジネス研究学会(Association of Japanese Business Studies

 

1984年、日本企業の研究者やこれに強い関心を持つ人達がネブラスカ大学の会議に集まりました。専門に研究する学者も増え出し、アメリカ社会一般も日本企業の研究に強い関心を持つようになってきておりました。この会議で一つ判ったことはこれらの日本ビジネス研究学者が自分達のホームベースであるとして、集う場所が無いことでした。アジア研究学会の一部とか国際経営学会の一部門といった状態でした。小さくても日本ビジネスの研究者だけの学会を作ろう、というのがそこに集まった有志の一致した願望でした。そこで当センター(の前身)がリーダーシップを取ることにしました。

まず、全米のビジネススクールの教授陣の調査から始めました。相当数(当時約60名)の学者・研究者がいることが判りました。この人達に呼び掛け、この領域で学者活動を行っている人達を組織して新しい学会をを作る目的で、組織委員会に招待しました。31人の人が馳せ参じました。2日間の会議から新学会が誕生しました。名称をAssociation of Japanese Business Studies(日本語では日本ビジネス研究学会)とすることにしました。

第一回の大会を1987年にウォートンスクールで行ないました。それ以後サンフランシスコ州立大学、テネシー州のバンダービルト大学と各大学の持ち参りで年次大会を開いてきました。その後コロンビア大学/ニューヨーク大学、コロラド大学、ミシガン大学、イリノイ大学、アメリカン大学、名古屋大学、ユタ大学/ブリガムヤング大学、ハワイの日米科学院(JAIMS)と合計11回の全国大会を開いてきました。会員はビジネススクールから経済学・社会学・文化人類学など他の領域にも広がって行きました。大学から政府・企業にも広がりました。また国別でも米国で始まったこの学会に日本はもちろんのこと、ヨーロッパ、アジア、南アフリカからも参加者が増えてきました。現在では会員数350名を数える一人前の学会に発展しています。

当初から一貫しているこの学会の目的は、日本のビジネスシステムについてきちんとした研究を行い、且つこれを促進し、そしてその成果に基づいた教育を行なって、日本に対する正しい理解を深めることです。

学会の活動としては年次大会の他、ここで発表された成果を集めた論文集(Proceedings)、年4回発行のニュースレターによる情報交換があります。次世代の若い学者を育てていくことには、我々は特に意を注いでおります。Young Scholarsのセッションや、最優秀論文のコンペティション等を設けています。学会の事務局は現在、日米経営センター(US-Japan Institute)からカリフォルニア州立大学へ移っています。現在のプログラムについては、ホームページwww.ajbs.orgをご覧下さい。

次回第12回(2000年)の大会は、また日本で慶応大学をホストとして開かれます。興味をお持ちの方はこの学会活動に是非ご参加下さい。お待ちしております。


多 賀 利 明
日米経営センター